2009年10月3日土曜日

三重の森林と木づかいフェア当日

 10月3日は昨日とはうってかわって暑いぐらいの天気の中、三重県松阪市のウッドピア松阪にて「三重の森林と木づかいフェア」が開催されました。
 下地建具店も会場内に出店し、これまで創作した家具の一部を持ち込み、
お箸やアクセサリーも展示販売いたしました。

 また、同時に「第2回三重の木ベンチ大賞・完成品部門」に
オリジナルベンチを3台出品しました。
 昨年もそうでしたが、実際にたくさんの人々に座ってもらい、
感想を聞くことができ、次の作品作りへの参考になりました。
 当日は、直木賞作家の三浦しをんさんもフォーラムのため訪れており、
以前、下地建具店に来店されたこともあって、ベンチで下地建具店店長とお話しする場面もありました。



 「第2回三重の木ベンチ大賞」では、第1回に続き、大賞をいただけました。
当ベンチに一票入れていただいた方に御礼申し上げます。
 大賞作品は、ユニットを連結して無限に続く波ベンチです。
 円や直線など、設置する場所に合った形状に制作します。

下のベンチは脱着式の背板に「M・I・E」の文字を抜いた
メッセージベンチです。
当初は「お・わ・せ」にすることも考えましたが、
フェアに合わせて「M・I・E」
 背板の差し込む位置を自由に変えることができます。

これは、ヒノキの板と板の間に濃いスギの材で「みえの木」という
メッセージを組み込んだベンチです。
 ひらがなやアルファベットでメッセージを表示できます。

2009年9月30日水曜日

三重の森林と木づかいフェアに向けて




 10月3日(土曜日)にウッドピア松阪にて開催される「三重の森林と木づかいフェア」に下地建具店で出店します。いままでに制作していたお箸や小物類をはじめ、創作家具も数点展示即売することになりました。
 また、当日は「三重の木ベンチ大賞」の完成品人気投票もあり、いろいろな力作ぞろいのベンチを楽しみにしています。下地建具店でも現在3点のベンチを出品予定です。先週、まとまった数のお箸のセットの注文があり、ベンチにかける時間が削られましたが、現在は今年も大賞を目指して最後の追い込み中です。

2009年7月19日日曜日

第2回「三重の木」ベンチ大賞作品募集

 平成20年10月4日にメッセウイング・みえにて開催された「三重の森林と木づかいフェア」の“三重の木ベンチ大賞”に参加して大賞をいただいた“完成品部門”ですが、今年も第2回として開催されます。
 開催以降、入賞作品が県内各所に展示されましたので、今年の第2回「三重の木」ベンチ大賞は前回以上に参加点数も増えるのではないかと思います
 微力ではありますが、下地建具店としても完成品部門に出展しようと考えています。
 前回の「山と海の波長椅子」を超える作品が完成できるか、わかりませんが、入賞を目指してがんばってみようと思います。

2009年7月9日木曜日

この時期に骨折か


 これから大会が始まるという時期に骨折が発覚し、ギプスで固定しました。当初は筋肉疲労かと思いましたがレントゲン撮影の結果から骨折でした。固定した方が早く治るので、市の大会は参加を断念し、次の大会参加を目指してリハビリトレーニング中です。

2009年6月21日日曜日

ネジバナ(捩花)、モジズリ(捩摺)




 ランの仲間のネジバナが咲いていました。
 名前の通りネジのごとく螺旋に並んで咲いています。この花の並びは決まっているわけでなく右巻き、左巻きとバラバラのようです。上の写真と下の写真では巻く方向が違うのがわかると思います。
 7月4日の誕生花で“思慕”という花言葉をもってます。百人一首の和歌にも出てきています。
 下から順番に咲いていき、梅雨の時期に咲くので、一番上の花が咲く頃に梅雨が明けるという言い伝えが他の地方であるようです。
 たしかにじめじめしたこの時期から早く抜け出したいところです。

2009年6月16日火曜日

材料持込みの箸完成

5月30日のBlogで紹介しました南米材シリーズとして材料支給の箸作製依頼ですが、いよいよ完成しました。

リグナムバイタ
世界で一番堅い木として知られています。そのため、加工が困難ですが、耐久性に優れています。同じ材で箸置き・箸入れも制作しました。

パラサント
「紙の木」「聖なる木」と言われています。香木として宗教儀式等で焚いています。たしかに香りも強く、箸に使うには?と思いますが、材のコレクションには「箸」は向いていると思います。同じ材で箸置き・箸入れも制作しました。

パープルハート
名前の示すように紫色です。国産材にはない色合いのため、箸を扱うお店では時々見かけます。同じ材で箸置き・箸入れも制作しました。

モンキーポッド
「この木なんの木?気になる木〜」のCMで有名な木がこのモンキーポッドツリーです。同じ材で箸置きも制作しました。

イエローハート
黄色のきれいな黄肌が特徴のイエローハート。大気にさらされていくうちに濃い色になっていくようです。同じ材で箸置きも制作しました。

材料提供の方は、世界の木材を集めていたのですが何か使える形でコレクションしたいということで「箸」を選ばれました。今回は南米材シリーズの一部を箸という形にしました。今後、南洋材・アフリカ材等の外材を「箸」にしたいそうです。



2009年6月15日月曜日

杉の収納箱



箸もたくさん出来たので、その箸を入れる収納ケースを製作しました。檜も素敵ですが杉も色合いがきれいですよ。杉の良いところは、檜より軽いものが制作できる点でしょうか。写真の収納箱は、10段のトレーがあるので100本以上の箸を収納できます。その他にもペンダントや小物などをトレー別に収納できるので、必要な品物がすぐに取り出せます。

きれいな杉なので、うずくり仕上げも良いかと思いますよ。今回はリボスのオイルフィニッシュ(メルドス)に蜜蝋仕上げです。箸を並べた写真も近々アップしますね。

2009年6月14日日曜日

しをりケース


たくさんの木の種類のしをりが増えてきたので『しをりケース』を制作しました。今回のケースは栃で作りましたが、入れるものによって樹種も変えていきたいですね。壁に掛けれるサイズですので、板厚は薄く作っています。一度見に来てくださいね。

2009年6月12日金曜日

造りつけ下駄箱



家族が増えると何の収納スペースが必要かといえば、靴の保管場所ではないでしょうか。写真は、和風のシューズボックスです。素材は無垢のタモでミミ部分を上手に生かしていますね。仕上げは、リボスのアルドボス2回塗りに蜜蝋仕上げで、サイドの鏡板の玉杢がきれいですよ。

2009年6月10日水曜日

TVボードの引き出し


新築などで造り付けの家具を設置する場合には、特に気に入っている材料があれば大工の棟梁に注文すると良いと思いますよ。

写真は下地家のTVボードの引き出し部分ですが、取って部分がヤマグワで化粧板がタモの玉杢です。化粧板といっても無垢の板ですので重厚感がありますよ。下地家では、タモの作り付け家具がたくさんあります。もちろん、下地建具店制作ですので一度見に来てほしいですね。



2009年6月7日日曜日

蛍袋 (ホタルブクロ)


もうすぐ梅雨に入りますが、お家の近くに蛍袋(ホタルブクロ)が咲いていました。
名前のように花の中にホタルを入れるとどんな感じでしょうか?
ホタルブクロは釣鐘状の数個の花が稲穂のように連なって咲いています。
薄い赤紫の花が緑の背景に映えてきれいでした。

2009年5月31日日曜日

材料持込の箸の制作

樹(材木)の好きな人たちは、いろいろな材料を持っています。『いつかは、この木で何か創りたい』と思っている方も多いと思います。工作機械や工具をもっていないなら、当店で制作させていただきますので、お気軽にご連絡してくださいね。
今回そのような材料持込での箸の制作依頼がありましたので、制作風景としてご確認していただきたいと思います。

パープルハートきれいな紫色をしています。1本目は磨き中に真っ二つに折れてしまいました。蜜蝋で仕上げたら、艶のある濃紫色になりそうですよ。

イエローハート桑やキハダに似ていますね。写真では白っぽく見えますが、実物はきれいなレモンイエローですよ。

モンキーポッド持ち込み材料の中では一番軽いです。木管が粗いので少し太めの仕上がりになるかと思いますよ。


パラサント

比重の重い材料ですね。削れば神秘的な香りがします。この材料で箸箱も創りましょうか!



リグナムバイタこの材料も重いです。写真の左側が研磨中で、右が研磨がほぼ終了した状態です。それでいて、これだけの艶があるというのは、材料自体の樹脂が多いのでしょうね。どうやら塗装の必要はなさそうです。


黒柿

黒柿ですが、2膳分はとれそうです。これだけの黒柿ですから仕上がりが楽しみですね!

2009年5月27日水曜日

飾り座卓のディスプレイ




 直木賞作家・三浦しおんさんにも見て頂いた下地建具店オリジナルの飾り座卓ですが、現在、箸をメインにしたディスプレイをしています。
 国産材を用いた箸ですが、このBlogで紹介した“神代材”をはじめ、“槐(エンジュ)”、“黒柿”、“煤竹”などの銘木箸や“桜”、“杉”、“樫”などの手に入りやすい材の箸、また、“空木(ウツギ)の靴べら”や“箸箱”、“箸置き”と、木の好きな方はいつまでも見飽きることのないように出きあがったと思います。
 ここは、随時ショールームとして開店しているわけではありませんので、ご来店希望の方は下地建具店のホームページに載っている電話・メールにご連絡下さい。うまく時間が合えばご覧頂けると思います。

2009年5月24日日曜日

メモリアルアクセサリー





 大切な人や一緒に苦楽を共にしたペットの遺髪や毛などを身近においておく手元供養の一つとしてメモリアルペンダントやカロートペンダントと呼ばれているものがあります。
 ネットショッピングでは貴金属でできたケースの製品がよくありますが、下地建具店では木を組み合わせて作りました。
 16mm×16mm×43mmの大きさで、革紐を通してペンダントや携帯ストラップに取り付けます。ヒートン等で金具をねじ込んで固定すると、取れてしまう恐れがあるので、通し穴方式にしました。
 柔らかい色合いを出したかったため、材として空木(ウツギ)を桜(サクラ)で挟み込んでいます。ウツギの部分に空洞をつくり、その部分に納めて、ボンドで固定する形状です。
 ペンダントにするにはちょっと大きいかもしれませんが、鞄の中や机の上に置いて、身近に感じていられればと思います。(メモリアルアクセサリー 参考価格 7,000円)
 

2009年5月23日土曜日

お祝い用の箸セット



 定年退職される方に、お礼の気持ちを込めてお贈りする箸のセットを作りました。
 箸と箸入れの材料は縁起の良い「槐(エンジュ)」を選びました。樹木の外輪部分にだけに出ている白が入るように材料取りには工夫しました。
 槐は「延寿」とも書かれて縁起の良い樹として珍重されていることから祝いの品とされています。
 贈り物とするため、オリジナルの桐箱も用意しました。
(今回のセット参考価格は16,000円)

 エンジュ意外にも昔から「縁起木」といわれる木が多くあります。例えば、

 ●結婚祝い・・・ウメ、ツツジ、モモ
 ●誕生祝い・・・マツ、クスノキ、キリ
 ●新築、転居の祝い・・・カキ、エンジュ、ナンテン
 ●入学、入社の祝い・・・イチョウ、サクラ
 ●開業、開所の祝い・・・イチイ、マツ、ケヤキ

など、日本には昔から祝いや祈願に、木が係わることが多いのです。

2009年5月20日水曜日

三浦しをんさん、ご来店!




林業について、おもしろおかしく取り上げた最新作『神去なあなあ日常』(徳間書店)を発表された三浦しをんさんが、な・な・な~んと下地建具店にあそびに来てくれました。と、いうことで本日5月20日を当店のショールーム開設記念日とさせていただきます。


天然的自然派?しをんさんと、もうけしらずの下地建具店とのコラボ記念日でもあります(勝手に思い込み~)。日本の大都会と三重県尾鷲市の小田舎という違いはありますが、林業や環境やエコについてささやか~に活動していきましょう!


本日ご来店の皆々様、まことにお~きに!です。




2009年5月11日月曜日

飾り座卓 後編


飾り座卓が完成しました!塗装はリボスのメルドスを2回塗りした後、クノスの1回塗りです。リボスの自然オイルは、浸透性も抜群なので作業時間も短時間ですみますよ。














6ミリのガラスを入れて完成です。400×1800あるので、慎重に慎重に。

飾り座卓の完成~!!!

何をディスプレイするかは、あなたしだいです。



2009年5月1日金曜日

北京五輪の全日本女子体操応援Tシャツ




昨年の夏に行われた北京オリンピック。
その中で体操競技に出場した全日本体操女子を応援に行ったときに着ていたTシャツに、出場選手全員からサインをいただきました。
昨日行われた全日本選手権にもオリンピック出場経験選手ががんばっていました。
さやにも頑張ってもらいたいものです。

2009年4月29日水曜日

神代シリーズのしおり(栞)

神代の材料で栞を追加制作しました。檜や楓に混じるとその色合いは、神秘的です。




神代の栞ですが、5種類あります。この写真で全種類わかった方は相当な材料通ですね~。

2009年4月22日水曜日

栃と玄圃梨の箸入れ

杢がすばらしい栃の箸入れを製作しました。
箸に比べて材料が多く必要なため、あまり箸入れはつくっていませんでしたが、
箸と同一素材の箸入れの要望もあり、ホームページにもカタログモデルとして載せようと思います。
箸入れは、木目を生かすため、蜜ロウ仕上げです。

こちらは玄圃梨の箸入れです。桜のような色合いが美しいです。